薬の説明会を医師の手間なくスムーズに開催。 ドクターズプライム 薬剤マッチングの導入メリットとは - 済生会兵庫県病院

ドクターズプライムでは、薬の話を聞きたい・勉強会の開催をしたい医師とMR(製薬会社などに所属して医師や薬剤師などの医療関係者に対し自社の医薬品を販売するとともに、その情報を伝える担当者)のマッチングを支援する(ドクターズプライム薬剤マッチング)を展開しています。

本サービスを利用する済生会兵庫県病院の伊藤則正先生にお話を伺いました。 済生会兵庫県病院は268床の兵庫県の指定二次救急医療機関で、神戸市北神地域を中心に 「信頼・安心の医療の提供」を理念に掲げ地域医療に取り組んでいます。

今回は、済生会兵庫県病院にて呼吸器センターの副センター長の伊藤先生にインタビューにご協力いただき、弊社サービスの活用についてお伺いしました。

伊藤則正先生プロフィール 所属:済生会兵庫県病院

診療科:呼吸器外科

役職:呼吸器センター副センター長・呼吸器外科部長・救急センター長

サービスを知ったきっかけについて

田ケ原:本日は、インタビューのお時間をいただきありがとうございます。まずは、弊社サービスをご存知いただいたきっかけについてお聞かせください。

伊藤:勉強会が視聴できる「Dr.'s Prime Academia※(ドクターズプライムアカデミア)」へ登壇者として講演を複数回実施をする中で、何度かサービス運営の担当者と講演内容や今後の企画などについて打ち合わせすることもありました。 そのようにして交流が深まる中で、あるとき担当者から、「ドクターズプライム薬剤マッチング)についての構想を伺い、初めてサービスを知りました。

※Dr.’s Prime Academiaとは 毎月100件の勉強会が視聴できる医師向けサービスです。視聴者の要望をもとにした「医師が見たい勉強会」の開催を通じて、明日使える知識を簡単に身につけられるコンテンツを提供しています。

田ケ原:普段から薬の説明会実施されていらっしゃったんでしょうか?

伊藤:薬剤のメーカーやMR(医薬情報担当者)から直接提案を受け、薬に関する説明会を設けることが多いです。新しい薬の情報は学会情報のほかには彼らのような外部の方からの紹介がなければなかなか知る機会がないので、大変ありがたく頼りにしていました。

サービス利用の背景について

田ケ原:弊社担当よりサービスのご紹介をさせていただいた際にご興味をもっていただいたとのことでしたが、ご利用にいたった背景についてお聞かせください。

伊藤:ドクターズプライムの薬剤マッチングサービスは、薬の説明会実施までにかかる手間を削減することがメリットだと感じてサービス導入を決めました。 病院や自身で興味のある薬について詳しく話を聞きたい場合には、こちらから問い合わせをし、薬剤を取り扱う担当者へ説明会の開催を依頼をする必要があります。ただ、製造会社か販売会社のどちらに依頼すればいいのかを検討したり、問い合わせの窓口を探したりと手間がかかっていました。さらに開催が決まれば、今度は院内の医師が参加できるようスケジュールを調整し、告知や場所を手配する必要もあります。これを1医師が普段の診療の合間に行うには少し煩雑で気苦労もありました。

サービスを導入後の効果について

田ケ原:実際に薬剤マッチングをご導入いただいたことで、どのような効果がありましたか?

伊藤:病院としては興味のある薬の名称を伝えるだけで説明会をアレンジしてもらえるので、手間がかかる部分を巻き取ったり仲介していただいたりして大変助かっています。説明会もスムーズに実施できるようになりました。 2023年10月から利用を開始し、すでに6回ほど勉強会を開催していただいています。今後も複数回、開催が決定しています。 今後は、サービス画面上から薬の勉強会実施の希望を出すだけで説明会実施が可能なMRとマッチングができるようなサービスをドクターズプライム側で構想しているとのことなので期待しています。

田ケ原:今後のサービス展開についても、ご期待をいただけており大変嬉しく思います。説明会実施にかかる先生のお手間の削減以外に、メリットに感じていただけているポイントはありますか?

伊藤:説明会を実施する薬の選定や説明会で聞きたい具体的な内容について自分で設定することができることもメリットの1つだと感じています。薬の説明会は病院内の医師が集まる機会としても有効です。説明会の参加人数は、あとで同じ話をする必要がなくなる意味でも、やはり多いに越したことはありません。また、特に救急センターにおいては外科、内科、整形外科、呼吸器科など各課との連携が重要です。そのため、救急で取り扱う薬剤についての情報共有はもちろん、各課の医師が顔を合わせておくことで以降の連携がしやすいようにする価値は高く、説明会の機会を有効に活用したいと考えていました。

そうした背景もあり薬の勉強会を開く際に、病院の開催者としては他の先生からも関心をもってもらえる内容のものになっているか?は開催前に気にする観点です。 従来は、MRさんが話をしたい薬かどうか?で説明会実施の有無がきまってしまうような、どちらかというと受け身で勉強会が確定してしまうことが多かったです。 その点で、ドクターズプライム薬剤マッチングサービスは自分等が知りたい・関心が高い薬やテーマを自分等主導で、MRへ依頼ができているため勉強会実施後の満足度が高いこともサービスの利点に感じています。

その際、できれば薬剤の効能などの説明と合わせて、詳しい疾患の情報や診断方法など、薬剤から広まる診療そのものに関する情報も得られるとありがたいです。もちろん、薬機法や臨床試験の結果以外は話せないなどの取り決めはあるので難しい部分もあるかと思いますが、具体的な活用イメージが補えるような仕組みがあると嬉しいですね。そのためには「Dr.'s Prime Academia」の講演と連携するなど、なにか考えていただけたら大変ありがたいですし、今後の動きにも期待しています。

病院様からのご案内

田ケ原:ご回答いただきありがとうございます。ご指摘いただきました、薬剤の効能に合わせて疾患や診断方法など実診療に絡めた複合的なコンテンツ作成は他の会員様からもお声をいただくことが多い部分です。こちらについても、ご期待に答えられるよう引き続き精進して参ります。最後になってしまいましたが、伊藤先生ご所属の医療機関様についてご紹介をお願できますでしょうか?

伊藤済生会兵庫県病院は、社会福祉法人恩賜財団済生会支部兵庫県済生会兵庫県神戸市北区に設置する病院です。診療科目は内科、外科、小児科など合わせて21で、救急センターも設けています。救急は年間およそ2000台に対応させていただいています。

当院では専門医の先生や救急救命士、看護師の方を随時募集しています。研修医の募集は4年ほど前から開始していまして、院内は見学も可能です。また、採用が決まった後の研修は充実させていますので、安心していただける環境を整えています。もし興味をお持ちになった方がいれば、ぜひ気軽にご連絡ください。 https://saiseikai.info/recruit/